
総務省統計局より、家計調査報告書として、2015年3月期の消費支出動向が報告されています。
その内容を見ると、前年同月比で、
・二人以上の一世帯ベースの消費支出で、10.6%のマイナス。
・勤労者世帯の消費支出ベースで、11%のマイナス。
となっています。
このマイナス幅は、東日本大震災の時の−8.2%の落ち込みよりも大きな落ち込みです。
しかも、今回で、両方とも、前年同月比で12ヶ月連続の減少となっています。
この落ち込みの原因は、収入の減少からです。
勤労者世帯の実収入は、これで18ヶ月連続の減少となっています。
そして、今年の4月よりのみ並みいろいろな物価が上がるので、3月は消費を控えたのかもしれません。
それにしても、勤労者世帯の実収入が18ヶ月連続で減少というのは、、、、。
マスコミは、ベアアップなど景気のいい事を言っていますが、このような統計を見れば、明らかです。
消費者は、徐々に、マスコミに踊らされなくなってきているようですね。
このままインフレ率を2%維持すると言っていますが、、、とんでもない消費不況にならなければいいのですが。
こんな統計を見ると、
『アベノミクスは何を目指しているのでしょうか?』
とあらためて、考えさせられます。
今までの流れとは、違う流れを作り出していく必要があると考えている方が増えているようです。
様々な意味で、二極化は着実に進行しているように思われます。
【参考情報】