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原油価格暴落による影響

原油価格が、1バレル$50を割り込んで、更に下値を探る展開を見せています。

原油の2013年の生産量は以下の通りです。

1 サウジアラビア 542,340
2 ロシア 531,434
3 アメリカ 446,231
4 中国 208,129
5 カナダ 193,013
6 イラン 166,082
7 アラブ首長国連邦 165,674
8 イラク 153,242
9 クウェート 151,253
10 メキシコ 141,846

以外と思われるかもしれませんが、

現在の原油生産量は、中東中心ではなく、

ロシアやアメリカや中国やカナダがかなりのウェートを占めているのです。

サウジアラビアは1バレル$20までは減産はしないと言っています。

多分、原油価格は一バーレル$30以下にまで叩き売られることになるでしょう。

近年、アメリカではシェールガスを中心とした原油市場が構築されていますが、

今後、アメリカだけで石油関連の市場で最低でも数百万人が職を失い、不動産価格は暴落し、金融機関には膨大な不良債権がたまることになるかもしれません。

アメリカのシェールガスにしても、カナダのサンドオイルにしても、精製コストがとても高く、この価格では採算が全く合わないのです。

原油価格の暴落によって、ロシアのルーブルの暴落が起っていると言われていますが、

実は、アメリカやカナダにも大きな影響を与えているのです。

これから、原油価格暴落による世界経済への影響がじわりじわりと来ると思われます。

こんな情勢下の中で、こんな記事が書いてありました。

[東京 19日 ロイター] – 原油価格が1バレル40ドル台で当面推移すれば、国内物価上昇率がゼロ近辺に低下するものの、15年度の成長率は2%台まで押し上げられる──。こんな姿を多くの民間調査機関が描いている。

うぅ~ん、、、、いかが思いますか?

(ブルームバーグ):石油輸出国機構(OPEC)による生産目標の維持決定や米国での供給拡大で、原油価格は2008年の金融危機時に見られた過去最大の下げを再び演じる可能性があると、BNPパリバが指摘した。

今日のチャートは、北海ブレント原油とウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の下落率をグラフで示した。これを見ると、北海ブレントの昨年6月以降の下落率は、先物取引が開始された1988年以降で2番目に大きな下落率に並んでいることが分かる。WTIの下落率は3番目に大きい。

BNPパリバの商品市場戦略責任者、ハリー・チリンギリアン氏は20日電子メールで、「08年の下落の再演となる可能性がある」と分析。その上で、「同様の下落となるかは、OPECの決意と米国の原油供給の力強い伸びが続くかどうか次第だ。08年の需要ショックではOPECが大幅に減産したことから対応はよりたやすかった。今回はOPECは助けに動いていない」と続けた。


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