
中国のシャドーバンキングというのをご存知でしょうか?
中国は日本や米国などと異なり、金融システムが十分に整備されていません。
このため正規の銀行融資でカバーできる範囲は狭く、経済のあらゆる場面において、銀行を介さない融資が日常的に行われています。
これらを総称して影の銀行(シャドーバンキング)と呼んでいます。
中国の政府系シンクタンクである社会科学院の調査では、シャドーバンキングの融資規模は2012年末において17兆元(約289兆円)に達するとしており、現在はさらに拡大している可能性があります。
中国の2013年のGDPは57兆元、銀行融資の総額は約77兆元ですから、シャドーバンキングの規模はGDPの1/3、銀行融資の20%以上に達することになります。
今回、このシャドーバンキングの金融商品がデフォルトするのではないか?
というニュースが報道されましたが、結果、今月末の償還期限を前にデフォルト(債務不履行)の懸念が高まっていた中国のシャドーバンキングの金融商品について、資金の償還が実施される見通しとなり一安心という事になりました。
今回デフォルトを回避した金融商品は、中国の信託会社「中誠信託」が発行したもので、金額は30億元(約510億円)にのぼります。集められた資金は山西省の石炭会社の増資資金に充当されましたが、この会社はずさんな経営を続けており、資金返済のメドが立たない状態にありました。この企業がどのような手段で今回の資金繰りを手当したのかは不明とのことです。
実際のところこの案件は、氷山の一角で、この先も綱渡りのようなことは続きそうです。
日本の国債のデフォルトなど、マイナス的な憶測も多数ありますが、今年に関して言うと、お金に関しては、大きな問題となるようなことはないのではないか?と予測をされている方が多いです。
ちなみに、忘れ去られているかもしれませんが、日本も戦後にデフォルトをしました。
その時には、銀行に預けている金額に税金をかけたり、かなり国民に負担があったようです。
2014年の日本の企業はどうなるでしょうか、、、、
今の円安の水準であれば、リストラも何回もしていますし、それなりの業績を残せる会社はあるかもしれません。
来年の消費税アップでどうでるかが不透明ですが。
ただ、これを安心して、安住状態になるのではなく、こんな時こそ、
「これからの自分の在り方」について見つめ直す時期なのではないかと思います。
企業も生き残りのために何をしてくるかは分かりません。
賃金カットや会社を退職せざる得ないような事態も最悪想定されます。
自分の身も心もきれいに浄化して、軽くして、
さーっと、行動できるように準備を進めておいてくださいね。