
6月3日、香港株式市場のハリウッド映画の視覚効果を手がける会社を傘下に持つ、
『数字王国』の株価が、前日比で50%近い急落をしました。
この会社の株式そのものは、ここ数ヶ月で5倍近くの値上がりとなっていますが、
昨年末から観るとなんと15倍の上昇率となっていました。
この他にも、つい先日、同じような株価の動きをしている会社が何社かあります。
5月には、上場3社の株価が急落、あっという間に時価総額4兆円が蒸発しています。
24分間で50%近く下げるというのはもう意図的であると言えます。
特に、会社の業績がどうなったという訳でもないらしく、
仕手で買い上げて、ある時に下駄を外す、日本株でやられている仕手株のような動き方です。
私が中国株に投資していた頃は、純粋に、ファンダメンタル投資でした。
そして、実際に投資をして、5倍以上株価になりました。
どうも今はそうではないようです。
これらの株の値動きだけ観ると、まるで博打です。
中国株式市場も、素人が手を出せる相場でなくなってきたのかもしれません。
みなさま、ご注意くださいね。
Bloomberg 5月22日(金)14時50
(ブルームバーグ):香港上場企業3社の株価が急落し、2日間で時価総額が計350億ドル(約4兆2300億円)吹き飛んだことを受け、投資家の間には突然の株価下落を防ぐために香港当局がもう一段の措置を講じておくべきではなかったかという見方が広がっている。
資産家の潘蘇通氏が率いる高銀金融と高銀地産の株価は21日、そろって前日比40%を超える下げに見舞われた。20日にはソーラー発電機器メーカー、漢能薄膜発電が24分間に47%値下がりし、売買停止となった。これらの銘柄は急落前の1年間に少なくとも500%上昇していた。上海・香港証券取引所の接続プログラムを通じて本土の投資家も売買可能だ。
こうしたボラティリティ(変動性)の大きさは、中国株式市場のブームに遅れずに規制当局が対処する必要性を示している。香港では証券先物委員会(SFC)と取引所運営事業者が共同で株価操作に目を光らせているが、両者は同時に景気拡大の加速で株式市場により大きな役割を与えるよう促している。
インベスコで日本を除くアジアの最高投資責任者(CIO)を務めるポール・チャン氏(香港在勤)は21日、「奨励と規制を同時に行うことはできない。今の上層部は間違いなく一段の成長を望んでいる。個人投資家は動揺すれば抗議行動を起こす。海外投資家は痛い目に遭えば二度と戻ってこない」と述べた。
原題:Hong Kong Routs That Wiped Out $35 Billion Spur Oversight
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